เข้าสู่ระบบかつて異世界で魔王を倒し、世界を救った勇者ジェノ。 人々を助け、そして最後には民衆に裏切られて非業の死を遂げた彼は、なんと天馬真央(てんままお)として現代日本に転生していた。 今世こそは平穏な「モブ」として生きる。そんな決意も虚しく、ひょんなことから元・魔王の転生者である深窓の令嬢、結城黒乃(ゆうきくろの)とともに、ダンジョン配信チャンネル『Testing_Room』を結成することに!? 身バレを防ぐため、怪しい「パンダの着ぐるみ」を身にまとった真央は、勇者の超絶魔法や必殺剣を「ただの科学兵器です」と言い張りながら、日用品やその辺で拾った「鉄パイプ」を使ってSランクの魔物を次々と粉砕していく。
ดูเพิ่มเติม“Aahhh…”
Suara erangan memenuhi ruangan, desahan penuh kenikmatan bergantian keluar dari bibir pasangan yang sedang bergumul panas itu.
Peluh memenuhi tubuh keduanya, meskipun ruangan dilengkapi dengan pendingin ruangan yang menyala hingga suhu paling rendah, tapi tidak mampu membendung hasrat yang membakar keduanya.
Hingga akhirnya, keduanya terkulai lemas dan terlelap dengan tubuh yang saling memeluk. Dan beberapa jam kemudian…
“Shiit! Kepalaku sakit sekali.”
Karin mengerjapkan mata. Kepalanya terasa berat seolah dipenuhi kabut tebal dan dipukul benda tumpul. Ia berbisik lirih, "Aku di mana?" Suaranya nyaris tenggelam dalam keheningan kamar yang asing.
Yang pasti, ini bukan kamarnya.
Cahaya lampu berpendar temaram dari langit-langit berdesain modern minimalis, menyilaukan matanya yang masih enggan terbuka sepenuhnya. Ini kamar hotel.
“Hotel?” tanya Karin pada dirinya sendiri, mencoba mengingat apa yang telah terjadi padanya semalam hingga ia berada di tempat ini.
Dan, sengatan kesadaran mendadak menghantamnya saat ia menoleh ke samping. Di balik selimut abu-abu tebal itu, seorang pria asing sedang terlelap.
Bahkan, ia seolah tidak terpengaruh dengan gerakan gelisah Karin.
“Siapa dia?”
Napas Karin tersengal. Dadanya bergemuruh hebat. Dengan tangan bergetar, ia menyibakkan ujung selimut untuk memeriksa dirinya sendiri. Matanya membelalak. Lembar katun itu adalah satu-satunya hal yang menutupi tubuh polosnya. Ia tidak mengenakan sehelai benangpun dan tidur di sebelah seorang pria.
“Apa aku…” suara Karin tercekat di tenggorokan.
Tidak perlu jawaban dari pertanyaan yang tidak tuntas itu, karena kulit putihnya di penuhi dengan tanda merah yang jelas sebagai bukti tak terbantahkan mengenai apa yang terjadi malam tadi.
Rasa malu dan jijik seketika bergolak di perutnya. Karin mencengkram rambutnya frustasi, menahan pekikan yang hampir lolos dari tenggorokannya.
Logikanya berteriak agar ia diam di tempat dan menuntut penjelasan saat pria itu bangun, namun rasa takut yang lebih besar mendesaknya untuk segera angkat kaki.
Pria itu masih terlelap begitu pulas, napasnya tenang dan teratur, kontras dengan badai yang sedang mengacaukan isi kepala Karin.
“Aku harus pergi,” ujarnya di sela-sela isak tangis yang tertahan.
Karin turun dari ranjang dengan tubuh gemetar, mengabaikan pening yang mendera demi memunguti pakaiannya yang berserakan di lantai. Sepertinya, semalam pakaiannya dilempar sembarangan.
Saat mengancingkan kemejanya satu per satu, fragmen ingatan malam lalu mulai berputar bagai potongan film rusak di benaknya. Dan kejadian itulah yang mengantarkannya ke tempat ini sekarang.
Ia mengingat malam sebelumnya. Sore itu, ia mendapati tunangannya, Rio, berselingkuh dengan Via, sahabatnya sendiri. Pemandangan itu seperti pisau yang menembus hatinya, meninggalkan luka yang dalam dan perih.
Apalagi Rio bahkan tidak menunjukkan penyesalan sedikitpun. Dengan nada sedingin es, pria itu justru memedaskan kata-kata terakhirnya: "Aku sudah lama ingin mengakhiri ini, Karin. Kau terlalu menuntut, selalu sibuk dengan pekerjaanmu, dan tidak pernah hangat sebagai wanita. Aku bosan, aku sebagai lelaki juga butuh kehangatan, bukan hanya tentang rencana masa depan yang kau bangun itu."
Kata-kata itu menghancurkan dunianya dan terus mengganggu pikirannya.
Akhirnya, Karin melarikan diri ke dalam dentuman musik klub malam. Ia mengingat bagaimana ia menenggak gelas demi gelas alkohol, berharap bisa menghilangkan rasa sakitnya meski hanya sementara.
Rasa pahit alkohol seolah benar-benar menjadi obat penawar bagi hatinya yang rapuh.
Namun, malam itu berakhir di luar kendali. Ia samar-samar ingat suara tawa, musik yang membahana, dan sentuhan hangat seseorang di tangannya. Wajah pria di sampingnya mulai terlintas dalam ingatannya, tapi tetap buram, seperti bayangan yang tidak ingin dikenali oleh pikirannya.
"Bodoh. Aku benar-benar bodoh," desis Karin pada dirinya sendiri. Air matanya kini luruh tanpa suara.
Ia memandangi pria itu sekali lagi. Wajahnya tampak damai dalam tidur, tetapi itu tidak membuat Karin merasa tenang. Sebaliknya, rasa bersalah dan malu melingkupinya.
“Tidak, aku tidak boleh bertemu dengannya.”
Akhirnya, Karin memutuskan untuk pergi, meninggalkan kamar itu sebelum pria itu terbangun. Ia tidak ingin menghadapi percakapan canggung atau mencoba menjelaskan apa yang telah terjadi.
Ia tidak ingin tahu siapa pria itu, dan ia tidak ingin pria itu tahu siapa dirinya. Yang ia inginkan hanyalah melupakan segalanya, seolah malam itu tidak pernah terjadi. Apapun resikonya, ia akan menanggungnya seorang diri.
Dengan langkah terseret dan kepala yang berputar hebat, Karin meraih gagang pintu, ia membuka pintu dengan pelan agar tidak menimbulkan suara.
Ceklek!
Ketika akhirnya ia berhasil keluar dari kamar itu, udara dingin pagi menyambutnya, menusuk kulitnya seperti jarum.
Langkahnya terseret saat ia berjalan di sepanjang trotoar yang sepi. Dunia di sekitarnya terasa asing, seakan-akan ia berada di dimensi lain.
Pikirannya terus berputar, membayangkan bagaimana hidupnya akan berubah setelah ini. Bagaimana jika pria itu mengenalnya? Bagaimana jika seseorang mengetahui apa yang telah terjadi?
"Aku sudah hancur," katanya pelan, air mata mengalir di pipinya. Rasa sakit dan penyesalan menggulungnya seperti ombak yang tak henti-hentinya menerjang. Hidupnya, yang dulu tampak begitu terencana, kini berantakan seperti kaca yang pecah.
戦いが終わった俺たちは、ひとまず岩場で合流した。みんな相変わらず裸にバスタオルのみをまとった姿なので、目のやり場に困る。 巨大カピバラの埋まった岩山を呆然と見つめながら、黒乃が口を開いた。「あはは……。せっかく、のんびりしに来たのに……なんだか、いつも通りの感じになっちゃったね」 それにはアンリも同意する。「そうですね……でも、わたくしたちらしいです」 そうしていると、理子がカメラの前に身を乗り出した。 もちろんバスタオル姿のままで。「今日の配信は、ここまで……バイバイ」 カメラに向かって小さく手を振ると、ドローンの電源を切った。 意外だ。こういうアクシデントの後こそ、撮れ高のためにって配信を続ける主張をすると思っていたが。「配信を続けなくていいのか、理子?」「勝手に終わらせてごめん」「いや、俺は構わないけど……」 パンダ頭を脱ぎながら、黒乃とアンリのほうをチラリと見ると、彼女たちもうなずいて同意を示した。「まだ配信したいなら、動画を立て直すけど……プライベートな時間も大事、だと思う」「……そうだな」 理子なりに気を遣ってくれているらしい。「大丈夫……撮れ高は十分。……神回だったと思う」「たしかに。我らがスポンサーのミミズク氏がそう言うなら、いろんな意味で体を張った甲斐があったな」 スポンサーという言葉に満足げな理子ことミミズク。 配信の緊張から解放されて和やかなムードになった俺たちの中で、アンリが提案する。「また汗もかいてしまいましたし、改めて温泉に入りましょうか……?」 黒乃が「賛成!」と小さく飛び跳ねる。いろいろ見えそうで際どいし、胸も少し揺れていたので、なんだかこっちが恥ずかしくなって俺は軽く目をそらした。 理子がしたり顔でうなずいていた。「とは言っても……」俺は温泉の壊れた大岩に目をやる。「境にしてた岩が壊れちゃったな。……これだといっしょには入れないし、やっぱり俺は待ってるよ――」 その言葉を言い切る前に、黒乃が俺の腕を掴んだ。「黒乃?」「いまさら真央くんだけ仲間はずれなんて、あり得ないよ」 反対側の腕を、アンリがぎゅっと握る。「お、おい……」「黒乃先輩の言う通りです。師匠、いっしょに入りましょう」 待て待て待て、そんなに近寄るな。 男にはいろいろと生理現象があるんだぞ。今も
「カピ……?」 攻撃をやめ、俺はいったん距離を取る。 すると巨大カピバラは。「カ、カピバラッ!」 戦闘不能寸前から、おそらく根性で起き上がった。 なるほど、土壇場の馬鹿力か。いいガッツだ。 やはりお前は、強敵だ。 だからこそ、ここで確実にしとめる! 俺はパンダ頭のまま、濡れバスタオルを奴へと向ける。「カピバァァ……!」 そのとき、巨大カピバラが大きく息を吸い込む。 なんだ、さっきの泡ブレスを放とうとしているのか? そう予測した俺が身構えた瞬間――。「カピバラァァ――!」 すさまじい水圧の熱湯が、俺に向かって一直線に噴射された。「なにィ!?」 ここに来て、ガチの殺傷力がある攻撃だと!? とっさに俺は木の桶(結界魔法つき)で熱湯を防いだ。 そのまま巨大カピバラは、熱湯を薙ぎ払うように噴射していく。 高水圧の熱湯が岩に直撃し粉砕。蒸気が発生し、サウナのような蒸し暑さが辺りを包む。 どこを狙っている――。一瞬だけ気が抜けた俺だが、すぐにその目的に気づいて声を上げた。「……っ! 危ない、逃げろ!」 熱湯の噴射は三人の少女、黒乃とアンリと理子のほうへと向かっていた。 やろう、最初からそれが狙いか。「くっ」アンリがその身を挺して黒乃たちをかばおうとする。 だめだ。生身であれを食らったらひとたまりもない。 その直後、理子が動いた。「推しのため、助手ちゃんとアンリ様はわたしが守る! フォースシールド!」 魔力の壁だ。半透明の光の障壁が、高水圧熱湯を防ぐ。 だが、すぐに理子は両腕を突き出した体勢のまま、苦悶の表情を浮かべ始めた。「うぅ……威力がつよすぎる……もう持たない」 珍しく見せる、理子の切羽詰まった表情。 それを見た俺は、すぐに手近にあった道具を拾い上げて援護を試みる。「くそっ。ケロリンシールド・遠距離モード!!」 手に取ったのはカエルの描かれたプラスチック製の桶だった。 俺はそれを理子の目の前に向かってフリスビーのように投げて、直後に防御魔法を発動して熱湯の威力を弱める。「た、助かった……さすがは推しの科学兵器」 ついでだ。 もう一つのカエル桶を拾い上げて、今度は巨大カピバラへと投げつける。「ケロリンシールド・アタックモード!」 乱反射しながら巨大カピバラへと襲いかかる桶。 もちろん、雷魔法の|
「なんだ……?」 だんだんと大きくなる地響き。 そして。 ドゴォォォ!! 岩壁を突き破って、巨大なモンスターが登場した。 毛むくじゃらの体躯に、間抜け面。 というか、それはどう見ても、カピバラだった。 二足歩行の……カピバラ!> なんだこいつ!?> カピバラ……?> やたらデカいな「モンスター!?」アンリが立ち上がる。 もちろん、裸にバスタオル一枚の姿だ。タオルがずれないように胸元で押さえながら、念のために温泉のそばの岩に立てかけておいた槍を拾い上げて、巨大カピバラへと向き直る。 白銀の少女は、すでに騎士の顔だった。 槍をしっかりと両手で握り、真剣な表情で構えを取る。 それは見惚れるほど美しい姿だった。「アンリ……」 俺は……どう対処したらいい? いつもの秘密兵器は鞄の中で、ここからは遠い。 何か使えそうなものは……。 迷っている間に、アンリが槍を手にカピバラへと突撃した。「いきます……!」 裸足のまま、不安定な岩の上を見事に駆けていく。 対する巨大な魔物が吠える。「カピバラァァ――!」 いや、おまえ……カピバラって鳴くのか。 ピ◯チュウか? ポ◯モンなのか? 直後、カピバラは無数の泡を吐き出した。 地面を伝い、アンリの足元へと広がっていく。 これは石鹸? 石鹸攻撃!?「ひゃあッ!」 アンリが足を滑らせて転倒する。 拍子に剥がれるバスタオル。なめらかな肌、細く美しい肢体が見えてはいけないところまで露わになる。 瞬間、発動する湯けむりモザイク。 そのままアンリは床を滑り続け――。「はぅ――!」 岩壁に激突した。> アンリ様が……> 放送事故すぎる! アンリはよろけながら、何度も足を滑らせながら、なんとかバスタオルを拾って立ち上がる。「ううっ……こんな……あられもない姿を、師匠に……」 瞳に涙を浮かべながら、アンリは巨大カピバラを睨みつけた。 両者睨み合い。 その均衡を打ち砕くように、後衛である黒乃と理子が魔法で援護をする。「アンリをよくも……ダークショット!」「アンリ様が傷付いたらリスナーが黙っていない……ファイアボール!」 二人の少女の手のひらから、暗黒弾と火の玉が発射される。二人の身にまとったバスタオルをはためかせながら。「カピバラァ!」
岩の上に荷物を置いた俺たちは、お風呂用の道具だけを抱えて、温泉のそばに集まった。「ね、ねぇ……本当に私たちが温泉に入っているところも配信するの?」 黒乃の言葉に、理子が答える。「当然。視聴者はそれを望んでいる……わたしも腹をくくる」 そういう理子自身も、少し頬を赤く染めていた。 なんだかんだで、いっしょに動画に登場することになった彼女も恥ずかしいのだろう。「それに、心配はいらない。『湯けむりモザイク』のプラグインをカメラに設定しておいた」 またカメラに妙な設定を加えたのか。 今までの理子のカスタマイズは、だいたいがよい方向に働いていたからいいけど。 とはいえ何をしたのかは把握しておかなければまずい気がするので、いちおう尋ねておく。「なにその愉快な名前のプラグイン」「わたしの自作プログラム。いろいろと危ないときは自動的に湯けむりでガードしてくれる」「ほんと、すごい技術だな……」「推しのためなら、努力は惜しまない」 理子が満足げに「むふーっ」とドヤ顔をする。 すると黒乃が細い肩を落としながら、観念したように言う。「じゃあ、私も覚悟を決めるよ……。そこの岩の陰で服を脱いでくるから、覗かないでね」「わかった。じゃあ俺はそっちで待ってるから。三人で入ってくるといい」 俺の言葉に、黒乃は首をかしげた。「え、真――パンダくんは?」「俺は後で入るよ」「ふぅん……」 なんで不満そうなの? すると、今度はアンリが口を開く。「師匠……いっしょに入られないのですか?」「……逆に、いっしょに入るつもりだったの?」「え、えっと……はい。そうなるかと思っていました」 え、その前提で来てたの?「いや、ここで混浴はいろいろとまずいだろ」 年頃の男女が裸でという倫理的な問題もあるが、何より俺がリスナーに殺されそうだ。 と思っていたのだが、黒乃がまさかの一言を発する。「うん……私は、その、構わないから……」「なにが?」 黒乃は頬を染めながら、上目遣いで俺を見つめる。「パンダくんといっしょでも」 マジで? それに理子も肯定を示す。「同意。わたしも、推しといっしょなら大丈夫。むしろいっしょに入りたい」「そこに羞恥心とかはないの?」「推しは特別……」 どうやらここでは、俺は完全にアウェイらしい。 そのときのコメント欄は――。
深淵の飛竜を倒した俺は、警察や探索者協会が来る前に、結城黒乃を連れてこっそりと逃げ帰った。気配を消す魔法を使ったのは久しぶりだ。 あとは、まあ……迷惑配信者ガドも、とりあえず安全な場所まで運んでから放置した。いまごろ、警察やギルドの人たちに、こってりと絞られていることだろう。 そんなこんなで、一連の事件は幕を閉じ、俺の平穏な日常が戻ってくる。 ――そう思っていたのだが。 ◆『深淵の飛竜を鉄パイプで一撃!? 謎のパンダ男現る!』 一夜明け、朗らかな朝の教室。 そこで俺は、ニュースサイトを見ながら机に突っ伏す。 どうして……どうしてこうなってしまった。 ネッ
> おい、後ろの空間、なんか歪んでね?> 演出乙> いや、これマジでヤバいぞ 迷惑系配信者ガドの動画の、コメント欄が騒然とする。 俺は街路を走りながらスマホの画面を見ていた。 廃棄地下街ダンジョンに迷い込んだ結城黒乃と、それを自撮り棒で撮影する迷惑配信者のガド。その背景に空間の裂け目が生じる。 画面に走る砂嵐のようなノイズ。これは動画のバグではない。深淵の出現時に発生する現象だ。 嵐のように荒れ狂う深淵に、周囲の物体ごと迷惑配信者のガドが、そして結城黒乃が飲み込まれていく。『きゃああッ!』『深淵!? マジかよ! 無理無理無理、死ぬって!!』 瞬間、ノイズがスマ
太陽が真上に昇り、少し傾き始めたくらいの時間帯。 窓の外を見ると、桜の花びらはほとんど散ってしまっている。今年も春の終わりが近づいている。 季節の移り変わりを感じるのが、俺は好きだ。それがこの日本という国のいいところだと思うから。 授業はすべて終わっているため、もう帰っていいはずなのだが、教室の中はまだ賑わっていた。 クラスメイトたちがそろって、結城黒乃を囲んでいるのだ。 はっとするほどの美人な転校生。みんな興味津々のようだが、詰められている結城はたじたじになっている。「どこから来たの?」「えっと……東京のほうから……」「え、新宿に近いんだ。大深淵が出現したとき、どうだった
目の前にそびえ立っているのは、見上げるほど巨大な漆黒の巨人。Sランク探索者パーティすら全滅させる超強力な魔物だ。 対する俺は――なぜか鉄パイプを片手に、目つきの悪いパンダの着ぐるみを身にまとっていた。 着ぐるみの中に備え付けた小型モニターには、配信中の動画のコメント欄が高速で流れていく。> やべーぞ! ヴォイド・ジャイアントだ! > 深淵ダンジョンにだけ出現する、数多の探索者を葬った最上級モンスターじゃねーか……どうすんだパンダ ここは、深淵ダンジョン最深部。漆黒の空には星の代わりに毒々しい色のオーロラが、帷のように流れている。地割れだらけの夜の砂漠に、巨大な|暗紫色